誰でもできるけど、やるとやらないじゃ大違いなメンテナンス。
今回は、サスペンションのインナーチューブの錆びを予防する方法を紹介し
また、フロントサスペンションの修理(オーバーホール)の方法をこちらで紹介しています。
是非ご参加ください!
サスペンションとは
前輪とハンドルの間に伸びている二本の棒状の部品で、
中にバネとオイルが入っており
路面の凸凹ショックを吸収する役目があります。
インナーチューブとは
サスペンションの半分から先の部分で、メッキがされている部分のパイプを「インナーチューブ」と呼びます。
このメッキの役割は、
表面をツルツル状態にするとで走行中に上下に動くサスペンションの動きを良くして
乗り心地を良くすることです。
メッキが錆びると困ること
サスペンションの中にはオイルが入っていますが、
インナーチューブが錆びてしまうと、
中に入っているオイルが外に漏れないようにしているシール(オイルシール)が傷ついてしまい、
サスペンションからオイルが漏れてしまいます。
錆びたメッキを修理するには10万前後の費用がかかる場合もあるので、
特に気をつけなければいけない所です。
特に洗車をする機会が少なかったり、潮風の当たる地域で保管しているバイクは
新車から一年程度で錆びることもありますので、
これから紹介するメンテナンスを是非お試しください。
錆びの落とし方
いくら気を付けていても錆びは発生するもの。
このような小サビで再メッキはやってられません。
爪で引っ掻いてみて引っかかるような錆びを見つけたら、
ボンスター(スチールウール。
↑これはどこのスーパーでも入手可能な洗剤付きのものですが、
洗剤なしのタイプがホームセンターにありますのでそちらの方がメンテンスに適しています。
ボンスターを使用すると繊維状の鉄粉が付着します。
そのまま放置すると錆びやシールを痛める原因になりますので、
使用後は必ず水で流したり息を吹いて鉄粉を除去してください。
ボンスターで磨いても爪で引っかかる程度に錆が残るなら、
800番のサンドペーパーに浸透潤滑剤(クレ5-56など)
↓磨く時は必ず周方向に。
磨いたあとは綺麗に拭き取ってくださいね。
メンテナンス方法
シリンコンスプレーを使います。
同様のスプレーは色々なメーカーから販売されています。
バイクに使う場合は整備というよりも、
ワックス的な用途で使用しますので、特に品質にこだわる必要はありません。
それこそホームセンターにあるもので「シリコン」
以前にWAKOSの営業マンに聞きましたが、
ブランド品の高級なスプレーにはシリコンの成分が多く効果が良さ
インナーチューブにシリコンスプレーを吹き付けます。
タイヤやブレーキに付着すると滑るので、
キッチンペーパーでブレーキやタイヤを保護してからスプレーしま
特にゴムの部分(ダストシール)には集中的に吹きます。
キッチンペーパーでスプレーした箇所をぬぐいます。
シリコンはしつこくこびりつくので、
手の入らない裏側にもシリコンが行き届くように、
拭き取ったキッチンペーパーで一周、念入りに拭きましょう。
シールは、写真の様な状態がベスト。
カバー無しで保管して紫外線を浴びたり油分が不足すると簡単にひび割れます。
ヒビが入っても、
ただし長期的には良くないので気をつけましょう。
シリコンスプレーを吹くことの効果
- 表面がコーティングされることで、錆び防止になる。
- ゴムシールの滑りが良くなり、
サスペンションの動きがスムーズになることで乗り心地が良くなる 。 - ゴムシールの滑りが良くなり、
シールが傷みにくくなることでオイル漏れを防ぐことができる。
特に3の効果は間違いありません。
例えば、高級サスペンションとして知られるオーリンズは、動作が良い反面、オイル漏れし易いです。
その対策としてシリコンスプレーでメンテナンスすることでオイル漏れを減らすことができます。
このサスペンションにシリコンスプレーを塗ってオイル漏れを予防するという方法は、
現役時代にメーカーの担当者から指導された方法です。
このメンテナンスは、
修理代が浮くし、
ちなみにリアサスペンションにもどうぞ。
シリコンスプレーは黒い樹脂の艶出しにも効果を発揮する上、
紫外線による劣化(色褪せやひび割れ)の予防にも効果的です。
他にもご自分のバイクで気になるところがあって、
気軽にメンテンスする方法を知りたい方はお気軽にお問合せフォームからリクエスト下さい!
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