元・バイクの整備士の知識、公開します。

バイクの大きな傷の直し方

2020/01/06
 
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mecha_blo
元・バイクの整備士→現・自動車の開発に携わっています。 70年代国産車(いわゆる旧車)専門のメカニックを経てドゥカティのディーラーで勤務。 キャブレターから最新の電子制御まで、幅広い分野の知識を持っています。 全てのバイク乗りにお役立ちの情報を公開します。

転倒したときに一番辛いのは外装の傷。
ハンドルなどの部品も高いですが、外装の再塗装は高くつくものです。
今回は大きな傷を自分で直したい方へ、
自ら転倒し修理に挑戦した記録をお届けします。

その前に塗装を修理する際の本筋に沿ったアドバイスをしなければなりません。
本記事を実践する際は事前にこちらもご覧ください。

↓ちょっくら転倒してきました。

このような大きい傷が自分で直せたら嬉しいですね!
今回はこれにチャレンジします。

 

まずはこれ!パテです。

傷の箇所を埋めなくてはいけません。
いつものごとくホームセンターのカー用品コーナーで購入しました。
800円程です。
使用前には説明書をよく読んで下さいね。
手に付着してもお湯の中で擦れば落ちましたが、心配な方は手袋の着用をおすすめします。
また、タッチペンで塗った箇所に後から使用すると、塗装面を溶かしますのでご注意ください。

 


これを傷の箇所に塗り、一日乾かします。

 


600番程度のサンドペーパーを木片などに巻き、水で濡らします。

 


パテの面が平らになるように磨きます。


このように、傷がはいっているところだけパテが残るように磨きます。
しかし、いくらやっても表面には小さなボコボコが残ります。
この状態から塗料を塗ってもボコボコがモロに目立ってしますが、
キリが無いのでパテ盛りはこの位で終了します。

 

次に、
下地の色に黄色や白のムラがあり、塗装してもムラのある仕上がりとなってしまいます。
そこで、下地をいったん白く塗ります!

パテの近くに並んでいる商品で、
タッチペンをスプレーに変身してくれる画期的商品です。
800円程。
白く塗るだけなら普通のラッカースプレーで良いのですが、
本番塗装は車体色の黄色に合わせるためにタッチペンを使用するので、
その事前練習として下地塗からエアータッチを使ってみます。
最終的に塗りたい黄色の塗装は市販されていないので、複数のタッチペンの塗料を調合する必要があり、
この商品の方が都合が良いのです。
これも使用の際はしっかり説明書を読んでください。

 

 


塗装しない箇所を新聞紙とマスキングテープでカバーし、
エアータッチで塗装します。
しかし、表面がザラザラになってしまいました。

 

メーカーさんの意向に従い、これも買っておきました。

エアータッチを使用して塗装した際の、
表面のざらざらを滑らかにするスプレーです。
600円程です。

 


先ほど塗った塗装が乾かないうちに、仕上げスプレーを塗り重ねるようにスプレーします。
確かに表面が滑らかになってきました。
しかし欲張ってスプレーすぎて、少しタレました…

 

1日乾燥させてみましたが、ざらざらはしていないものの、表面が凸凹しています。
ラッカー塗装だとそれは仕方ないのでしょう。

この段階で綺麗な面にしないと本番の塗装が台無しになります。
800
番のサンドペーパーに水をつけて、指の腹で磨きます。
凹凸が無くなるように、塗った部分と地肌の部分の境界線の箇所を
指で触って段差を感じなくなるレベルまで頑張ります。

 



だいぶ表面がつるっとしました。
触った感じでは全体的に滑らかですが、
スマホでご覧の方は画面を拡大して見てみて下さい。
よくみると小さな穴ボコがいくつかあります。
もうキリが無いので次にいきます。

 



本番の塗装をするにあたり、車体色にあった塗料を調合します。
複数のタッチペンを用意しました。
右側の瓶には濃い黄色、黄色のタッチペンは明るいイエロー、それと下地に使った白のタッチペンです。
栄養ドリンクの瓶にタッチペンの中身を移し替えたりして調合しました。
バイオハザードでプラント42を撃退する薬を調合する場面を思い出つつ、
昼間からシンナー臭を漂わせて作業します。

 

 


調合した塗料を傷の無い所に少し塗り、色が合っているかチェックします。

 

塗料が完成したらマスキングをします。
下地の白を塗った時には、
マスキングテープをピシッと貼ったのですが、
本来の塗装との間に段差がついてしまいました。
今回はフワッと保護して境界線がボヤけるようにしてみます。

 

 

 

いよいよ本番です。
下地塗りの時と同様、調合したタッチペンにエアータッチを装着し慎重に塗装します

 

 

 

 


成功!    拡大して見てみてくださいね。
仕上げスプレーも適度に使い自然な仕上がりになりました。
ここまできたら完成まであと少し!。
あとは磨いて凸凹を取り除けば、
プロ並みクオリティに仕上がるはずです。
明日を楽しみに一日乾燥させます。

 

 

 

 

翌日……

 

 

 

 


磨きすぎて、下地が出てしまいました!
穴ぼこを無くそうと意地になり過ぎました

 

 


いっそのこと穴ぼこが無くなるまで徹底的に磨きました。

 

 


そして再塗装…!
下地をガッツリ磨いたおかげで表面に穴ぼこが見当たりません。
やはり多少はムラムラがあるので、このまま翌日まで乾燥します。

 

 


なんとか下地を出すことなく綺麗に磨けました!
サンドペーパーはもちろんコンパウンドも駆使し、仕上げにワックスを塗りました。

 

 


パテ盛りから塗装、磨きの全行程合わせて1週間かかりました…
夜勤の出勤前に早起きしてせっせと作業したかいがありましたが、
仕事中に眠くなってしまいました…
近くでよく見たら塗っていない箇所との色合いの違いがあり、
見る人が見たらバレてしまいますが、普通に眺めたら修正したのが分からない位に仕上がりました。
今から思えば最初の段階でのパテ盛り&磨きをあと2回は繰り返していたほうが良かったです。
結果的には塗装&磨きを繰り返したので仕上がりはツルツル綺麗になりました。
自分で傷を直したい方は是非お試しください!

 

疲れた…

 

 

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元・バイクの整備士→現・自動車の開発に携わっています。 70年代国産車(いわゆる旧車)専門のメカニックを経てドゥカティのディーラーで勤務。 キャブレターから最新の電子制御まで、幅広い分野の知識を持っています。 全てのバイク乗りにお役立ちの情報を公開します。
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