バイクのチェーンのメンテンス

点検&簡単な手入れ
※今回はオンロードバイク向けの投稿です。 オフロード、特にモトクロスで走ったバイクのチェーンのメンテナンスは違う方法になりますし、恐らく乗られている方の方が詳しいと思いますので解説を避けます。

 

ドライブチェーンのメンテナンスは基本だけど大事!
きちんとすればチェーン交換代も節約できますよ。

メンテナンス(お手入れ)の内容は、オイルをチェーンに塗り、
きれいに磨くというシンプルなものです。綺麗になれば錆びにくく、伸びにくくなって寿命も延びます。
多少手が汚れますが、厚手のビニール手袋をすれば大丈夫!
是非これからご紹介する方法をお試しください。

チェーンの張りや交換時期を確認する方法はこちらの記事で紹介しています。

必要なメンテナンス用品

まず必要なのはチェーン用のオイルです。

オイルと言っても缶スプレーなのですが、バイク用品店に行くと色々な製品が並んでいます。
少し特殊で、スプレーするとネバネバした油が噴出されます。
ネバネバしているゆえにチェーンに塗ってもタイヤ周りに飛び散りにくく、長い間、油と
しての機能を果たす代物です。
どの製品を選んだら良いのか悩むと思うので解説します!

チェーンルブの選び方のポイント

チェーン用のスプレー(チェーンルブとも呼ばれています)は、大きく2つの種類に大別できます。

①ホワイトルブ
これはスプレーすると白いパウダー状のグリスが噴射されるタイプです。飛び散りにくいけど潤滑力は低めです。

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②透明タイプ
スプレーすると「ネバーッ」と糸を引く透明な油が噴射されるタイプ。飛び散りやすいけど効果は良いです。

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どちらを選ぶかは好みですが、白くなるのが嫌な方は透明タイプを。
タイヤに散るのが嫌な方はホワイトのタイプをどうぞ。

他にも、WAKOSというブランドの製品もあります
これは透明タイプですが、飛び散りにくく潤滑力が良いという良いとこ取りの製品です。
ただし、量の割に高価ではあります。
かつて勤めていたディーラーでも使用していた位、信頼と品質の商品です。

ワコーズ チェーンルブ 180ml(A310)

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私が使用しているは、KUREのチェーンルブです。

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スプレーすると青色のネバネバしたオイルが出る透明タイプ。
全国のホームセンターのカー用品コーナーでも入手可能で、内容量が少ない分、一本あたりのコストは低めです。
メリットは、潤滑力が良くチェーンが錆びにくくなります。さすが潮風の街、呉で鍛えた製品は伊達じゃないです。
デメリットは飛び散りやすいこと。塗布後のケアは必須です。

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最近見たら同じメーカーからワンランク上の「飛び散り難い」がウリの商品が隣に並んでいました。
200円しかアップしないので今度試してみようと思います。

 

他にも、オイル交換したあとの廃油とか、
ちょっと昔の原付スクーターに補給するオイル(2ストロークオイ)を利用する手もあります。
普通のオイルを使用すると、
かなり飛び散りやすい反面潤滑力が最強な上、
布に染み込ませてチェーンを拭うようにして塗るので新品のようにピカピカになりますし、防錆効果も抜群です。
ただし、ブレーキオイル(正しくはブレーキフルード)4輪車用のオイルは使わないで下さいね。

 


サラダ油もダメ。

 


オリーブオイルもです。

 

 

必要な道具

メンテナンス用のスタンドは必要ありません

プロなら時間短縮のため必須ですが、
一般の方が使用してチェーンのメンテナンスをすると
指を切断する事故に繋がる恐れもありますので使わない方が良いです。
センタースタンドも同様。
もしスタンドを使用する場合は、必ずバックする側(チェーンに向い合った状態で時計回り)にタイヤを回して作業してください。
チェーンに手をかけたままタイヤを前進側に回すと、
スプロケットに指が巻き込まれる危険があるためです。

くれぐれも、スタンドを使用の際はお気を付け下さい(_ _)

 

 

道具として必要な物は、キッチンペーパーです。

最寄りのスーパーにある一番安いので大丈夫です。
天ぷらに使うサラサラした紙のタイプではなく、フワフワしたロールタイプの方です。
これをチェーンの掃除に使いますが、ウエス(使い古しの布)を使うと勿体ないので。

 

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とはいえ、キッチンペーパーは破れやすく作業がし難いことは否めません。
最近ホームセンター見かけることの多くなった青色の使い切りウエスもおすすめです。
↑の広告はまとめ買いなのでコスト高ですが、お店なら一本から購入できるのでお財布に優しいです。

あとは手袋。
軍手よりもビニールのが良いですよ。
100
円均一のモノで十分。

 

メンテナンスの手順

いよいよ実践。
まずはスプレーする場所の説明からいきましょう。

チェーンはバイクの左側にありますが、一部車種は右側にもあります。

 

チェーンの外側(プレート)と、
内側の部分(ピン)の間に…..


黒いゴムの部分があります。

チェーンを真後ろから見た図

 

ここにピンポイントにスプレーします。

丸いピンの部分はスプロケット(歯車の部品)と噛み合う場所ですが、
吹き付けなくても良いです。
あとで清掃するときに油が付着しますからね(^^)

ポイントは、チェーンの内側方向からスプレーすること。

チェーンの外側からスプレーしてしまうと、
走行時にタイヤに散りやすくなります。
内側に吹けば散り難くなります。
また、走行時の遠心力で外側にオイルが移動するので
内側のみにスプレーすれば全体に潤滑油が行き渡ります。

折り返してスプレーせずに、2秒くらいかけて一直線に「シューっ」とスプレーします。
あまり塗りすぎると走行後に余分な量が飛び散りますので、最小限に留めるためです。
一度にスプレーする範囲は、スプレーが余裕で届く程度(ひと吹き20cm)を目安に。

 

スプレーしたらキッチンペーパーで拭き取ります。
ピカピカになるように念入りに拭いましょう。
黒い汚れが残っていると錆の原因になりまので、
チェーンの見えにくい裏側も、全て拭きます。
軽い錆ならこの拭き取りで落ちますよ。

 

拭き取りが済んだら、バイクを50cm程前進or後進します。
まだスプレーしていない箇所が手の届く位置に来ますので、
同じようにスプレー&拭き取りします。
これをチェーンの全周に渡って行い。全てピカピカになればOKです。
スプレーしたあとは一日以上は走行せずに放置すると、
潤滑油がチェーンに染み込んで多少は飛び散り難くなります。

ただし、チェーンのメンテンスをした後に走行すると、
どうしても油がタイヤやホイールに散ります。
可能であれば、

メンテナンス後に一日以上放置

10km
程流れの良い直線路を走行

パーツクリーナーを染み込ませたキッチンペーパーで、
タイヤやホイールなどに散った油を拭きとる。

という作業を実施すれば安心です。

 

メンテナンス頻度は、
通勤なら月に一回。
ツーリングメインなら帰宅後の洗車した後に。
雨の日に走ったら走行距離にかかわらず毎回実施。

がベストです。
かなり大変ですが、
これだけこなせば錆にくくなりますし、耐久性も大幅アップです。
何よりもチェーンがピカピカだとすごい手入れされている感がでます。
しっかり手入れすれば、大型車の純正チェーンなら3kmは交換しなくて済む場合もあります。

 

廃オイルを使う方法


これはもっと簡単です。

キッチンペーパーにオイルを少し湿らせて

チェーンを覆うようにして拭くだけです。

スプレーのチェーンオイルの場合、ネバネバして拭き取り作業が大変ですが、
廃オイル拭きなら簡単に汚れが落ちピカピカになります。
潤滑力もあるし汚れが落ちるので錆にも強くなります。

何よりコスト0

注意したいのが飛び散りやすいこと。
塗る量を加減しないとタイヤの左側がオイルでヌルヌルになり、
左カーブでスリップしやすくなります。
また、エンジンに散ったオイルが下から垂れるので、
オイル漏れしたような格好になります。

加減は「やって慣れる」しかないです。
もちろんメンテナンス直後の拭き取り作業もお忘れなく。

オイルの中でも粘度の高い2ストロークオイルを使うと、より散り難いですよ。
昔乗っていた原付用の余り品があればベストかと。
4輪車のオイルはサラサラしているので散り易いと思います。
昔のバイクにはオイルを自動的にチェーンに垂らす構造になっていたので、
オイルを使用すると潤滑力が良いのは確実です。

 

 

チェーンの錆について

バイクの部品の中で錆びやすいのはフロントフォークのインナーチューブ(前輪タイヤを支えている棒状の部品)とブレーキディスク。そしてチェーンです。

これらは材質の問題もあるですが、純正チェーンは強度はあるが錆びやすい材質です。
加えてチェーンに積もる黒い汚れは多少の鉄分を含んでいるので、
これが堆積することで更に錆やすくなるのです。

チェーンを錆び難いメッキタイプに変えるのも良しですが、
汚れを取り除き新鮮な油を薄く塗ることで純正チェーンでも長い間ピカピカ状態を保てます。

チェーンのメンテナスは多少手間ですし、
かがんだ姿勢で行うので腰が痛くなると思います。
無理せず、お時間のあるときにじっくりと取り組んでくださいね。
時間と手間をかけた分、
バイクは貴方の愛情に応えてくれますよ。

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