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バイクのレギュレーターとは

2020/01/27
 
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mecha_blo
元・バイクの整備士→現・自動車の開発に携わっています。 70年代国産車(いわゆる旧車)専門のメカニックを経てドゥカティのディーラーで勤務。 キャブレターから最新の電子制御まで、幅広い分野の知識を持っています。 全てのバイク乗りにお役立ちの情報を公開します。

バイクのメカを勉強すると「レギュレーター」という部品を聞くことがあると思います。

このレギュレータは、バッテリーを充電するのに重要な役割を果たします。これが故障するとエンジンが始動できなくなったり走行中に停止する原因になります。

今回はそんなレギュレータについて詳しく解説します。

他の記事にて、レギュレータの故障や充電圧の改善方法について解説した記事も投稿しています。
少々プロ向けの内容になりますが、ご興味のある方はこちらもご参考ください。
バイクのレギュレータの故障について

バッテリーあがりについて、ビギナー向けに解説した記事もあります。あわせてご覧ください。
バッテリー上がりかどうか?判断する方法

リチウムイオンバッテリーのメリット デメリット

 

レギュレータの役割

レギュレータの役割は、バッテリーに供給する電圧を14ボルト前後に抑えることです。
充電する為の電圧は、12ボルトでは低すぎるし、15ボルト以上ではオーバーチャージとなり故障の原因になります。

そこで充電電圧を適切にする「レギュレータ」が必要になるのです。

もうひとつ、電気を変換する機能もあります。
エンジンが回ると、同時に発電機(オルタネータもしくはACジェネレーターとも言います)が回り、発電します。

オルタネーターで生み出される電気は交流で、回転数が上がれば上がるほど発電量も増えます。

発電機から送られる交流の電気を直流に変換し、14V以上の電気を捨てるのがレギュレータの機能になります。

図解解説

①レギュレータ本体
ここで発電機(オルタネーター)から送られた電気を交流→直流に変換し、14ボルト台にカットした電圧をバッテリーに送ります。
熱を逃しやすくする為に、エンジンの様にフィンを設けています。

②赤配線(プラス配線)
バッテリーが充電する為の電気を送る配線です。※実際には電気はマイナスからプラスへ流れますが理解がややこしくなるのでそうゆう事でお願いします。
この配線をバッテリーのプラス端子に直結すると飛躍的に性能アップします。

③緑配線(マイナス配線)
14ボルト台以上の余分な電気をアースに逃す(と認識しても整備上良いかと。)
アース用配線と繋がっている必要は無く、直接ボディアースしてもOKです。

④黄色配線(オルタネーター配線)
オルタネーター(発電機)からレギュレータに繋がる配線。
エンジンで発電した電気をレギュレータに送ります。

レクチファイアって何?

昔、「レクチファイア」という部品がありました。
これは交流を直流に変換する機能のみを持つ部品でした。
その当時のレギュレータは直流電圧を14V以下に抑える機能のみ持っていました。
現在、レクチファイアの機能はレギュレータに集約されています。

「レギュレートレクチファイア」という純正部品を耳にすることがありますが、それはレクチファイアとレギュレータを統一した部品の名称です。

つまり「レギュレートレクチファイア」=「レギュレータ」になります。

レギュレータは消耗品

レギュレータは交流を直流に変換する時&余分な電圧をカットする時に、電気を外部に捨てています。

さすがに電気を外に漏らすわけではなく、熱に変換して外に逃すのです。エンジンがかかると次第にレギュレータが発熱しますが、それは機能が正常な証拠です。

電気を熱に変換するのはレギュレータ内部にある半導体が行います。この半導体は熱を受ければ受けるほど寿命が縮むという弱点があります。

すなわち、レギュレータは消耗品であり、高熱状態が長い程早く寿命が来ることになります。

レギュレータが壊れると困ること

レギュレータはバッテリーを充電する上で大事な役割を担っています。これか故障するとバッテリーを充電することが出来なくなってしまいます。

バイクは常にバッテリーを消耗して走っています。電気を使っている項目を挙げると、
・エンジンを始動する
・ヘッドライト等の灯火機類を光らせる
・燃料をエンジンに送る
・スパークプラグでガソリンに点火する
・コンピュータを動かす
・メーターを動かす etc…
沢山ありすぎてキリがありません。

比較的、電気に依存しない古い型のバイクでもスパークプラグで火花を出すにはバッテリーからの電気が必要になります。

レギュレータの故障=エンジンストップは昔も今も避けれられない宿命なのです。

 

レギュレータの寿命を伸ばすには

レギュレータの寿命を伸ばすには、熱から保護することです。

例えばレギュレータがエアクリーナーボックスの近くにあったり、風が十分に当たる所にあれば心配はありません。

良くないのはエンジンやエキゾーストパイプ等の熱源の近くや、シート下等の風が入らないとこにレギュレータがある場合です。

遮熱するには、レギュレータをマウントするケース等に断熱シートを貼ると良いでしょう。
冷却性能を高めるにはレギュレータにカラーを挟んでボルト留めして下部に風を通す方法もあります。

もしくは思い切って熱から離れた風通しの良い位置に移植する手もあります。
オルタネーターからレギュレータに繋がる配線と、バッテリーとレギュレータ間のプラス配線がノーマル状態よりも長くならないようにしましょう。
移植前よりも配線を短くできれば充電圧を高くする効果も期待できます。

 

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元・バイクの整備士→現・自動車の開発に携わっています。 70年代国産車(いわゆる旧車)専門のメカニックを経てドゥカティのディーラーで勤務。 キャブレターから最新の電子制御まで、幅広い分野の知識を持っています。 全てのバイク乗りにお役立ちの情報を公開します。
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